ニコンクリエイティブライティングシステム(CLS)について
ニコンクリエイティブライティングシステム(CLS)は、ニコンのスピードライトとカメラのデータ通信方式を改良したシステムで、スピードライト撮影に新たな可能性を開く、さまざまな機能を提供します。
ニコンクリエイティブライティングシステム対応スピードライトとの組み合わせで使用できる機能
ニコンクリエイティブライティングシステム対応スピードライトとの組み合わせで使用できる機能
(PDF; 65.8 KB)
SU-800について
ワイヤレススピードライトコマンダーSU-800は、ワイヤレスでSB-5000、SB-910、SB-900、SB-800、SB-700、SB-600、SB-500、SB-R200を制御するコマンダーです。スピードライトを3つのグループに分けて光制御できます。SU-800には発光機能はありません。
モデリング発光について
別売のニコンクリエイティブライティングシステム対応スピードライト装着時には、Pvボタンを押すとモデリング発光が行われます。アドバンストワイヤレスライティングによる増灯時には、使用する全てのスピードライトのモデリング発光が行われるので、照射光の効果を簡単に確認できます。プレビュー時にモデリング発光を行わないようにするには、カスタムメニューe5[モデリング発光]を[しない]に設定してください。
その他のスピードライトとの組み合わせで利用できる機能
その他のスピードライトとの組み合わせで利用できる機能
(PDF; 49.8 KB)
別売スピードライトのFVロックについて
- 別売のスピードライト(0 ニコンクリエイティブライティングシステム(CLS)について)の発光モードがTTL、「モニター発光あり」のqAまたは「モニター発光あり」のAのいずれかにセットされている場合は、FVロックを行えます(別売スピードライトの発光モードについては、スピードライトの使用説明書をご覧ください)。
- 増灯時にFVロックを使用する場合は、主灯(マスターフラッシュ)または補助灯(リモート)グループのうち、少なくとも1グループの発光モードをTTL、qAまたはAのいずれかにセットしてください。
スピードライトのFVロック時の測光エリアについて
スピードライトを使用したFVロック時の測光エリアは次のようになります。
撮影 状態 |
発光 モード |
測光 エリア |
---|---|---|
1灯撮影時 | i-TTLモード | 画面中央φ6mm相当 |
絞り連動外部自動調光 (qA) |
スピードライトの 外部測光エリア |
|
アドバンストワイヤレス ライティングによる 増灯時 |
i-TTLモード | 全画面 |
絞り連動外部自動調光 (qA) |
スピードライトの 外部測光エリア |
|
外部自動調光(A) |
スピードライト使用時のご注意
- 詳細はお使いになる各スピードライトの使用説明書をご覧ください。
- ニコンクリエイティブライティングシステム対応のスピードライトの使用説明書にカメラ分類表が記載されている場合は、ニコンクリエイティブライティングシステム対応デジタル一眼レフに該当する箇所をお読みください。なお、このカメラはSB-80DX、SB-28DX、SB-50DXの使用説明書に記載のデジタル一眼レフカメラには該当しません。
- ニコンクリエイティブライティングシステム対応スピードライト使用時には、i-TTLや外部自動調光モードにおいて、フル発光でも露出不足になる可能性のある場合に、発光直後にM(レディーライト)が約3秒間点滅して露出アンダー警告を行います。
- i-TTLモード時のISO 感度連動範囲はISO 64~12800相当です。
- ISO感度を12800よりも増感した場合には、距離や絞り値によっては適正な発光量にならない場合があります。
-
露出モードがPの場合、下表の絞り値よりも絞りを開くことはできません。
ISO感度と開放側の限界絞り(F) 64 100 200 400 800 1600 3200 6400 12800 3.5 4 5 5.6 7.1 8 10 11 13 ※ 制御される絞り値よりも開放絞りが暗い場合は、装着レンズの開放絞りによって制御されます。
- スピードライトSB-5000、SB-910、SB-900、SB-800、SB-700、SB-600、SB-500、SB-400の使用時に、フラッシュモードが赤目軽減、赤目軽減スローシンクロモードの場合は、スピードライト側で赤目軽減発光が行われます。
- パワーアシストパックSD-8AまたはSD-9をカメラに固定した状態でフラッシュ撮影をすると、筋状のノイズが写り込むことがあります。その場合は、ISO感度を下げるか、SD-8AまたはSD-9をカメラから離してお使いください。
- スピードライトSB-5000、SB-910、SB-900、SB-800、SB-700、SB-600、ワイヤレススピードライトコマンダーSU-800の使用時に、AF補助光の照射条件が満たされると、スピードライト側のAF補助光を自動的に照射します。
-
スピードライトSB-5000のAF補助光は、24~135mmまでのAFレンズに対応しています。AF補助光が照射されるフォーカスポイントは、次の図の通りです。
AF補助光が照射されるフォーカスポイント 焦点距離が24mmから
49mmの場合焦点距離が50mmから
84mmの場合焦点距離が85mmから
135mmの場合 -
スピードライトSB-910、SB-900のAF補助光は、17~135mmまでのAFレンズに対応しています。AF補助光が照射されるフォーカスポイントは、次の図の通りです。
AF補助光が照射されるフォーカスポイント 焦点距離が17mmから
19mmの場合焦点距離が20mmから
135mmの場合 -
スピードライトSB-800、SB-600、ワイヤレススピードライトコマンダーSU-800のAF補助光は、24~105mmまでのAFレンズに対応しています。AF補助光が照射されるフォーカスポイントは、次の図の通りです。
AF補助光が照射されるフォーカスポイント 焦点距離が24mmから
34mmの場合焦点距離が35mmから
49mmの場合焦点距離が50mmから
105mmの場合 -
スピードライトSB-700のAF補助光は、24~135mmまでのAFレンズに対応しています。AF補助光が照射されるフォーカスポイントは、次の図の通りです。
AF補助光が照射されるフォーカスポイント 焦点距離が24mmから
27mmの場合焦点距離が28mmから
135mmの場合 - 使用するレンズや撮影シーンによっては、オートフォーカスによるピント合わせができずにシャッターがきれなかったり、ピントが合わなくてもピント表示(I)が点灯してシャッターがきれることがあります。
- i-TTLモード時に、調光コードSC-17、SC-28、SC-29を使用してカメラからスピードライトを離して撮影する場合、スタンダードi-TTL調光以外では適正露出を得られない場合があります。この場合は、スタンダードi-TTL調光に切り換えて撮影してください。また、あらかじめテスト撮影を行ってください。
- i-TTL モード時に、発光面に内蔵パネルまたは付属のバウンスアダプター以外の部材(拡散板など)を装着しないでください。カメラ内の演算に誤差が生じ、適正露出とならない場合があります。
別売スピードライトの調光補正について
i-TTL調光時および絞り連動外部自動調光(qA)時は、W(M)ボタンを押して設定した調光補正と、スピードライト本体または静止画撮影メニュー[フラッシュ発光]で設定した調光補正を同時に行う場合、両方の補正値を加算します。