高周波フリッカー低減
Gボタン U C静止画撮影メニュー
[する(
光源が高周波LED照明の場合や、被写体に高周波LEDディスプレイが含まれる場合に縞状の明暗が画像に記録されることがあります(フリッカー現象)。ステップ幅を細かくすることで、フリッカー現象の影響が少ないシャッタースピードを探しながら設定できます。
- 被写体に対して適切なシャッタースピードに設定してから高周波フリッカー低減機能をオンにして、撮影画面を見ながらちらつきやLEDの縞が最も低減されるシャッタースピードに設定してください。撮影画面を拡大表示すると、フリッカー低減効果が確認しやすくなります。
- 高周波フリッカー低減機能をオンにすると、シャッタースピードは分母の値のみが少数点を含む形式で表示されます。
シャッタースピードは詳細な値が表示されます。たとえば1/500のときは、詳細な値である1/512の「512.0」がシャッタースピードとして表示されます。
- 高周波フリッカー低減機能をオフにすると、通常のシャッタースピード表示のうち最も近い値に切り替わります。
- 撮影画面の表示と、撮影画像ではフリッカー現象の表れ方が異なることがあります。試し撮りをして、ちらつきやLEDの縞が最も低減されるシャッタースピードに設定することをおすすめします。
- カスタムメニューb7[絞り値変化時の露出維持]で[シャッタースピード]を選んで露出を維持する設定にしていても、高周波フリッカー低減機能をオンにしている間は露出の維持を行いません。
[撮影機能の呼び出し]に高周波フリッカー低減の設定を登録する
高周波フリッカー低減機能をオンにしてカスタムメニューf2[カスタムボタンの機能(撮影)]>[撮影機能の呼び出し]または[撮影機能の呼び出し(ホールド)]の[現在の設定を登録]を選ぶと、細かいステップ幅で設定したシャッタースピードが登録されます。たとえば高周波LEDディスプレイ付近で撮影する場合にLEDの縞が最も低減される設定を登録しておくと、構図にLEDが含まれた場合のみ割り当てたボタンを押して最適な設定を素早く呼び出せます。
光源の周波数を設定する
高周波フリッカー低減機能では、光源に合わせて周波数を設定できます。周波数を設定するには、撮影画面でボタンを操作して設定する方法(周波数設定モード)と、静止画撮影メニュー[高周波フリッカー低減]で設定する方法があります。
- 周波数を設定すると、撮影時に選べるシャッタースピードの値が設定した周波数の周期の整数倍に固定されます。フリッカー低減の効果を維持したまま、シャッタースピードの変更が可能です。
- LED照明や高周波LEDディスプレイは製品によって周波数が異なるため、製品に合わせた周波数を複数登録しておけば、状況に応じて切り換えて撮影を行えます。
- 周波数は[PRE1](7680Hz)~[PRE4](1920Hz)の4通りが用意されています。周波数の調整も可能です。
- 周波数を設定した場合、シャッタースピードは1/(周波数)秒よりも低速にしてください。
ボタン操作で周波数を切り換える
周波数はあらかじめ設定されている4通りから選べます。カスタムメニューf2[カスタムボタンの機能(撮影)]で任意のボタンに[高周波フリッカー低減]を割り当てると、撮影画面を見ながら周波数を切り換えられます。
カスタムメニューf2[カスタムボタンの機能(撮影)]で任意のボタンに[高周波フリッカー低減]を割り当てる
[高周波フリッカー低減]を割り当てたカスタムボタンを長押しする
周波数設定モードになります。
周波数を切り換える
- サブコマンドダイヤルを回すと[PRE1]、[PRE2]、[PRE3]、[PRE4]、[OFF]を切り換えられます。
[PRE1]~[PRE4]には次の周波数があらかじめ設定されています。光源の照明や高周波LEDディスプレイに合わせて、フリッカー現象が低減される周波数を選んでください。
- [PRE1]:7680Hz
- [PRE2]:3840Hz
- [PRE3]:2880Hz
- [PRE4]:1920Hz
- [PRE1]~[PRE4]のどれを選んでもフリッカー現象が低減されない場合は、周波数を調整してください(0ボタン操作で周波数の値を調整する)。
- [OFF]に設定すると、カメラの初期設定の周波数で高周波フリッカー低減撮影を行います。
- 周波数設定モードでシャッターボタンを押しても撮影はできません。
Jボタンを押して周波数設定モードを終了する
周波数設定モードを終了すると、撮影画面に戻って撮影が可能になります。
ボタン操作で周波数の値を調整する
[PRE1]~[PRE4]の周波数の値は調整可能です。
[高周波フリッカー低減]を割り当てたカスタムボタンを長押しして周波数設定モードにする
[PRE1]~[PRE4]の中から周波数を調整したい項目に切り換える
DISPボタンを押す
周波数を入力する
- 42を押して桁を選び、13を押して数値を決定します。
- 周波数の値は30~9999Hzの間で調整可能です。
DISPボタンまたはJボタンを押す
- DISPボタンを押すと、周波数を決定して周波数設定モードに戻ります。
- Jボタンを押すと、周波数を決定して周波数設定モードを終了して撮影画面に戻ります。
メニューで周波数を設定する
周波数は静止画撮影メニュー[高周波フリッカー低減]でも設定できます。
静止画撮影メニュー[高周波フリッカー低減]選んでマルチセレクターの2を押す
[する(高分解能シャッター設定)]を選んでマルチセレクターの2を押す
[PRE1]~[PRE4]または[設定しない]から周波数を選んでJボタンを押す
- 周波数を決定して[高周波フリッカー低減]の画面に戻ります。
- [高周波フリッカー低減]の画面に、現在選ばれている周波数の設定が表示されています。
静止画撮影メニュー[高周波フリッカー低減]で周波数を調整する
静止画撮影メニュー[高周波フリッカー低減]>[する(高分解能シャッター設定)]で[PRE1]~[PRE4]を選んでマルチセレクターの2を押すと、周波数を調整できます。
- 42を押して桁を選び、13を押して数値を決定します。
- 周波数の値は30~9999Hzの間で調整可能です。
- Jボタンを押すと、周波数を決定してメニューに戻ります。
静止画撮影メニュー[高周波フリッカー低減]>[する(高分解能シャッター設定)]で[PRE1]~[PRE4]の全ての値をリセットできます。
- O(Q)ボタンを押し、[はい]を選んでJボタンを押すと周波数をリセットして初期設定に戻します。